北野武監督版の座頭市、DVD観ました(´ω`)
なんかやったら長かった気がする・・・
でもきっかり120分か。
150分くらいに感じたよ(;´ω`)
うーん、微妙だったなぁ・・・

最初に、座頭市以外に人斬りをしてる?浪人と仇討の旅に出てる姉妹の二組が出たので三つ巴の戦いになるのかと思ったら、姉妹の方は座頭市側の人でした。
この二組の回想が結構長かったので長く感じたのかな。ちょっとダレた(コラ)
作中にタップダンスが入ると聞いててそれがちょっと楽しみだったんだけど、一番最後だったので正直もういいよ・・・ってなりました(コラ)
でもタップダンス自体はニギヤカで楽しかった(´ω`)
悪者が全部いなくなった後のお祭りダンスだったしね。
タップ以外にも、リズム担当みたいな畑仕事してる4人がいるんだけど、あっちは逆にいらなかったかな・・・とか。
タップの直前に、焼かれた家を建て直す大工仕事でリズム取りまくってたので、アレで十分だった気がする(´・ω・)
話の内容は、えーと。
ヤクザが治める町
そこに来た座頭市
金のためにヤクザのところに用心棒として雇われた浪人
仇討の旅をする姉妹(本当は姉弟)
座頭市を泊めてあげた農家のおばさんと博打打ちのチンピラな甥っこ
で、前半はおばさんちで世話になりつつ博打打ちの甥っこに近づく?座頭市
病気の妻のために用心棒をする浪人と、そんな仕事はやめてほしい妻
この二組のやり取りが体感で1時間くらい
甥っこが博打に勝ちまくる座頭市の勝ち馬に乗ってなんだかんだで意気投合、女を買おうとしたところにやってきたのが仇討の姉妹
金目当てに殺されそうになるんだけど座頭市が見破る→身の上話
後半はなんとなく姉弟に協力する流れになって、実は新ヤクザが仇討の相手だった→仇討ち
浪人vs座頭市→座頭市勝利
親玉を倒して座頭市は去り、平和になった町ではお祭りが開かれる。
ざっとこんな感じでした・・・
物語としては薄いんだけどそれぞれの回想とか殺陣とかちょっとした演出で増してた感じ。とか言うと怒られそうだな・・・(;´ω`)
なんか映画というか、2時間スペシャルのドラマ観てる感じでした。水戸黄門とかの。
普通に侍アクションものだと思ってたら人情ものの一面もあったので、最初からわかってたらここまでダレなかったかも(;´ω`)
浪人の回想はなんだか可哀想だったなぁ・・・。
元々はどこかの藩の腕のいい武士だったんだね。
浪人自体は人斬りにためらいがないだけで妻想い(空回りしてたけど)で、根っからの悪人てわけじゃないからちょっと結末は悲しかったかも。
妻も自害しちゃったし(´;ω;)
姉弟の方も、小さい頃に親が殺されたせいで色々と苦労したようで・・・
・・・っていうか、アレちょっと疑問なんですけど・・・
弟が芸子に扮していてかなり踊りも上手な時点でなんとなくわかってたけど、それでも何故性を売るのが姉でなく弟の方だったんだろう・・・
うーん。
まあ江戸時代は仏教だったからなあ・・・
仏教は男女の性交は禁じても同性のは禁じてないし、そういう一面もあったのかもねえ・・・
ちゅーか姉弟が少しだけお世話になった家のオッサンとオバサンがおかしいだろ・・・
特にオバサン怖かったわあ、姉にはつらく当たって弟には猫なで声で旦那のほうに引っ張ってったりして。
男色はいいのかよ・・・!(;´д`)
なんか色んな意味で切なくなった。
途中で、踊りのお稽古してるときに姉が過去を思い出して弾けなくなるところがあるんだけど、なんかつらさがわかる。
弟がまた不思議そうに「お姉ちゃん、どうしたの?」とか純粋に聞いてきてるのが更にせつない(つд`)゚・
ちなみに姉は美人でしたが顔がめちゃくちゃ怖かったです(;´ω`)
睨まれただけで死にそう。
なんか、他にキャストなかったんですか・・・ね;
座頭市がお世話になった家のおばさんはひたすらいい人でした。
きっとこの姉弟は、この後このおばさんと一緒に暮らすんじゃないかなあと思うんだけど、どうかなあ。
もう旅することもないもんね?
おばさんの甥っこが博打にハマったダメチンピラなんですが、人情家の一面もあってなかなかいい味出してました。
すぐに人の真似をするのはどうかと思うが(笑)
座頭市の博打の打ち方を真似るとか剣術を真似るまではいいんだけど、弟の女化粧まで真似てたので吹いたわ。
なんで女装しようと思ったん!?
何がしたいんだコイツは(笑)
座頭市は割とひょうひょうとしてたなあ。
ところで、盲目なだけで按摩屋さんてわかるっていうのはそういう時代だったのかな?
さらりと人助けしてみたり、淡々と博打打ったり、甥っこに引っ張られるがまま姉妹と遊びに行ってみたり。
ラストに座頭市がヤクザの親分と大親分を見破ってたんだけど、その伏線がかなり早い段階に張られたのでおおっと思った。
確かにアレは不自然だったもんなあ、杖拾ってあげるまではわかるんだけど「いい杖ですねぇ~」とか言って刀引き抜くほど撫で回すのはどうかと思ったわ(笑)
その時に浪人と会ったんだけど、お互いにいきなり抜きかけてて焦った。
早い!早いよ!
そして二人ともすごいな、寸止めとかそういうのが・・・
座頭市は目が見えない分抜かれた瞬間に反射的に斬るタイプなので、ビクッとさせられたよ(;´ω`)
でも殺気とか相手の熟練度とかはわかるのかな。
へっぴり腰で向かってきた人には刀の持ち手だけ斬るとか、さっきの浪人の刀抜きかけて止めるとかね。
だが相手が刀を抜いてもいないのにズバッと行ったときは(゚д゚)ってなりましたよ。
博打でサイコロに仕掛けを入れられたのを指摘して、「何因縁つけてんだぁ?」→ズバッ
ええええええええ!!(;´д`)
そりゃまー確かに勝ちまくっててそろそろ危なかったけどさ、いきなり腕切り落とすことないじゃん!!;;
そのまま皆殺しにかかったのでますます(゚д゚)でした。
ためらいねぇな・・・!;;
確かに相手は悪党だけど、まだ何もされてないのに・・・!;;
そこから追われるようになって、隠れつつ姉弟の仇討を手伝って去っていくんだけど・・・
最後に座頭市がカッと目を開いた時にはビビった。
よくマンガで糸目の人が目を開けると割と衝撃だけど、正にあんな感じ。
ていうか見えるのかよ!!(;´д`)
本家本元は本当に盲目の人だぞ!?
北野武流ってことなのかな。
目を閉じていたほうがわかることがあるってことか?
「目が見えても、見えないものもあるんだけどなぁ」
この台詞で締めたってことはそういうことなのかもね(´・ω・)
うーん、それにしてもなんだか独特な世界だった。
主人公が目立たないせいかなー。
甥っこが準主人公みたいな感じで一番喋って一番動いてたしなー。
純粋にアクションだと思ってたので拍子抜けでしたが、なんか独特な雰囲気があって味がある映画だったなと思いました。
面白いかって言われたら、普通。
でもなんていうか説明できないんだけど独特なんだよね・・・
印象に残る映画かなと思います。