図書館で借りた本一冊目!
山本幸久さんという人の本。
読書ブランクが長いので、リハビリ的な意味で簡単そうな文章の本を選んでみました。
文章は本当に簡単で読みやすかったし、登場人物も少ないからわかりやすかったし、予想以上にほのぼの可愛いお話だったのでほっこりした(´ω`)

小学5年生の香な子ちゃんという女の子が主人公で、家族とか、転校した小学校でのほのかな恋とかのお話。
小学生目線だったから文章が簡単だったんだけど、読みながら某子役を思い出したのは、多分香な子ちゃんがちょっと冷めた感じの大人びた子だったからかな(´ω`)
大人たちや同級生に対する内心のツッコミが面白かったww
しかし、なんだか小学生というより中学生のお話みたいだったな。
主にクラスメイトの町野さんのせいで。
その町野さんが小学生とは思えないほどの猛禽ぶりを発揮していたので女ってこわあああいっていうかうっざあああいって思いながら読んでたら最後の方でかっこいいことしてくれたのでちょっと見直した。
しかし、小学生ってこんなに恋にガツガツしてるもんなのか・・・!
でも最近の小学生はマセてるらしいからなあー・・・
昔の中学生くらいの感覚でいた方がいいって誰かが言ってた気がする。
だから本当にこんなものかもしれないねえ・・・(´ω`)
それに日下くんとかは小学生っぽいなーと思ったし。
お調子者なんだけど女の子らしい女の子相手にはシャイなところとか。
ご両親がラブラブで微笑ましかったり、叔父さんが同人作家だったり、先生がサバサバしててちょっと生徒に対してぶっちゃけすぎだったり、登場人物もよかったなー(´ω`)
んで、ほのかな恋のお相手であるコーモリくんは割と早期に香な子ちゃんのこと好きだったと思うんだけど、香な子ちゃんが全然わかってなくてそこらへんも可愛かった。
本人たちの自覚がないままお互いの親御さん公認ぽい感じになってたのも可愛かったwww
コーモリくんはキリッとして自意識がはっきりした男の子だったので、時々びっくりさせられましたね。
彼なりのけじめの付け方がちゃんと決まってる感じ。
しっかりしてるなぁー。
私が子供の頃はこんなに自我が固まってなかったなぁ。
今もだけど。
香な子ちゃんは自分にプライドを持ってて、自分の生き方を自分で決める意思の強さがあって、冷めてるかと思えば喧嘩は買う主義の負けず嫌いで。
そのプライドをご両親にも向けてる感じで、仕事を変えてからのお父さんがちょっとカッコ悪く見えて嫌いだったりして、なんかちょっと共感できたなー。
私のお父さんはもっとかっこいいはずなのに!っていうね。
ふたりがだんだん仲良くなっていくのが可愛らしくて微笑ましかったです。
全然本を読まなかったコーモリくんが、香な子ちゃんの影響でだんだん本を読むようになって行くのもよかった。
香な子ちゃんが読んでる本、実際にある名前が出てきてたので私も参考になりました(´ω`)
星新一っていう人の本は読んでみようと思う。
次に図書館に行った時に探してみようかな。
まあご両親やら先生やら、妙に周りの大人たちが二人の仲を取り持っていた気がするけど、香な子ちゃんとコーモリくんのお母さんとか、コーモリくんと香な子ちゃんのご両親+伯父さんのやり取りが微笑ましかったので良しとしよう。
最後はコーモリくんの転校で二人は別れてしまうんだけど、なんとなく十年後くらいにコーモリくんが香な子ちゃんを迎えに来そうな気がする(´ω`)
小学生の恋なんてどうなるかわからないけど。
実らずに素敵な友達になるっていう展開でもいいなーって思った。
この二人ならなれるんじゃないかなあ(´ω`)
まあ先生は男女の友情はありえんとキッパリ言いきっていたけどさwwww
先生wwwww
どうしてこの先生は生徒に対してここまでぶっちゃけてるのさwwww
最初厳しい先生かと思ったら、キリッとしてるだけで割とフランクな先生だったわ。
親御さんたちといい先生といい、香な子ちゃん的に、「大人ってもっと大人なのかと思ってたのに結構子供だった」みたいな感じなんだろうなと思った。
友達との関係とか、初恋とか、大人と子供の対話とか。
なんかこう、子供が大人への階段をひとつ昇ったみたいな、そしてまた大人たちから見ても子供がひとまわり成長したような、そんなお話だったかも。
そして読み終わった後にほっこり。
うん、いい本借りた(´ω`)