今監督作品のアニメ映画。
面白かったー!

2人のホームレスと家出少女が、捨て子のお母さんを探す話。
オッサンとオカマだから絵面汚いwww(ノ∀`)
よくこんなニーズのないキャラで映画撮ろうと思ったなー。
でもこのコミカルさはアニメならではだね。
オカマのハナさんが、ゴミ捨て場に捨てられてた赤ちゃんの親を探して捨てた理由を聞くって言い始めて、それに付き合わされるホームレスのギンさんと家出少女の美由紀。
ギンさんはホームレスとしての年季も長くてかなりのクズキャラだったけど結構面倒見もよくて自分の子供も大事に思ってて、まあいいとこもあるダメオッサンでした。
美由紀は最初すんごい反抗期で可愛くなかったんだけど、後半は素直になってきて可愛かった。
ハナさんはめちゃくちゃだったな・・・w
オカマってなんだかんだ最強だよね。
人情味あふれてて、でも頑として清子を警察に届けずに自分で親を探す!って聞かなくて、頑固でワガママな面もあるけど母性あふれてて素敵な人だった。
所々で人の優しさとか、愛情とかを感じられる映画だったよ。
ギンさんとハナさんが歯欠けてたり、3人で電車に乗った時に電車中の人たちが鼻つまんでたりがリアルだったわ・・・
ホームレスの何がしんどいって、臭いだよな・・・
電車であの臭いを撒かれると確かにしんどい。
美由紀はよくアレに耐えられてたなー。
あの年頃なら絶対無理だと思うんだけど。慣れか。
清子の親を探す道中で美由紀の親に会ったり、ハナさんが昔働いてたお店に立ち寄ったり、ギンの過去が少しずつ紐解かれて行って、娘に会えたりした。
ギンが本当は自分のギャンブルと借金で家を捨てたのに、妻と娘は病気で死んだことにしてたり、借金取りにムカついて酒瓶で殴ろうとしたりと色々とアレでしたが、
最後はなんか丸くまとまってて良かったよ。
借金取りも、今から結婚する娘さんのお父さんを庇って撃たれたりしてたからアレでお義父さんに改めて認められたんじゃないだろうか。
しかしまあ、義父を庇うような男には見えなかったけど、人はなかなか見た目に寄らないもんだねー。
んで義父さんはなんで撃たれたんだろうか・・・やっぱ指定暴力団だから色々と恨み買ってたんだろうなあ・・・(;´ω`)
義父さんを撃った人が南米系のイケメンだったんですが、ブラジル語だかメキシコ語だかしか喋れなくて、奥さん?も同様に日本語喋れなくて、アレは字幕欲しかったな・・・!
どっかで和訳されてないかなー。
奥さん?いい人そうだったし、捕まらないといいなあとか思ってしまった。
しかし、なんで撃ったんだろ。
女装してまでの犯行だし、なんか組織めいたものがあるのかなー。
てか、常々疑問に思ってるんですけど日本に働きに来るのに日本語出来ない人ってなんなの?
日本語出来ないと生活できないんだから勉強してから来いよっていつも思うわ。
なんか斡旋してる業者とかがいるんだっけか?
日本語が出来ないとダメとか教えずに日本に行けばなんとかなるとか行って連れてくるんだとしたら、悪質だよなー。
その後生活できなくなって劣悪な環境で生きることになったりするんだし、安易な移民政策はどうかと思うのよね・・・(´・ω・)
・・・とか考えてしまいました。
ホームレス、ホームレス狩り、家出、親殺し、捨て子、ギャンブル中毒、借金、移民か。
そういう頭で見てなかったけど、よく考えると色々社会問題が詰め込まれてたかも。
まあ、捨て子はちょっと違ったんだけどね!
行く先々で奇跡めいた偶然が起こってたし、ハナさんも言ってたけど清子ちゃんは本当に神様が使わした奇跡の子なのかも。
しかし、清子ちゃんの声がこおろぎさとみだったのはびっくりした。
大人がアレを・・・!!!?(;゚д゚)
いやっどう聞いても乳幼児の声にしか聞こえなかったよ!
どうやって録ったんだろうと思ったら声優かよ!ビックリした!本当にビックリした!(;´д`)
主役3人は声優じゃなかったんですが、聞いてて不快にならないというか自然なアテレコでみんなうまいなーと思いました。
美由紀だけちょっとカタかったけど、それが逆に良かった気がする。
あと、江守徹すげえ。
ギンちゃん全然違和感なかったぜ。
ハナさんもハマッてて良かったよー!
ラストのカーチェイスとかがすごいハラハラしたけど、観た後にちょっとほっこりする話でした。
でも幸子の旦那はきっと改心しても一瞬なんだろうなあとか思ってしまう私は夢のない大人だろうか。
いやーだって無理だろアレ・・・
でもまあ本当にダメな奴はあの状況でああいう動きはしないかな。
美由紀はあの後無事に家に帰れたのかな?
ハナさんもお母さんのとこに行けばいいのにね。
ゴッドファーザーってなんだろうと思ったら、名付け親って意味らしいです。
ラストにタイトルの意味がわかりました。
90分と短い映画だったけど、無駄なくトントンとテンポよく進む話で、色々詰まってて見ごたえがあったよ。
あと、表情の描き方がすごいね、やっぱり。
本当にそういう表情するよねっていうのを細かく描いてて、これそのまんま描いたら不細工になるだろwっていう顔までちゃんと描いてて面白かった。
今監督の作品では珍しく現実と非現実の交差とか、輪廻みたいな繰り返しがない映画だったな。
こういう作品も撮れたんだねーと思った。
あ、でも場面がめまぐるしく変わるのは相変わらずだったかな。
ある程度の緩急はあるけども、万華鏡みたいに場面が変わるのは今監督ならではかなと。
特典映像の対談で「お元気ですか?」「お陰さまで」っていうやり取りをしてて、ちょっとせつなくなりました(´・ω・)
早かったよなあやっぱり。