観ましたー。
面白かったよぉぉー!

ラストで超泣いたのに、一番最後の千代子さんの台詞で涙が引っ込んだ。
ちよこさああああああんん!!!
くそwwくっそwww返せ私の涙www
やられたあああああwww(ノ∀`)
なんかでも分かる気はするわ・・・
途中からこれ本当に出会えるのかな?って思ったし。
出会った後どうなるんだろう?とも思ったし。
意外に幻滅しちゃうんじゃないかな?とか。
そういう後先を全く考えてなく追い続ける彼女の一途さはすごいと思ったけども。
しかし2002年の映画か・・・
当時リアルタイムで観てもこれは理解できなかったかもしんないなー。
これは大人の映画だわ。
あらすじは、大女優の千代子さんの一途に思い人を追いかける人生の話。
インタビューするのは彼女の大ファンの立花さん、その部下でカメラマンの井田さん。
そして立花さんが千代子さんに彼女の大事な鍵を返すところから昔話が始まるんだけど・・・
もう最初からいきなり恋に落ちててあるぇーと思いました。
うわーそんな恋に生きた人生やったんや。
しかし女学生時代の千代子ちゃん可愛い、ほんと可愛い。
監督の込めた愛が透けて見えるくらい可愛い。
しかし描き方が相変わらずの今監督でした。
入れ子構造と言うらしいけど、現実と映画の世界が混ざり合ってわけわからなくなってるw
相変わらず美味いなあーと思う反面で今監督でこうじゃない作品て観たことがないような。
いや私が違うタイプのを観てないだけなのかな?
いきなりこれを見たらかなり理解が大変そうだけど、あらかじめパーフェクトブルーかパプリカを観ておけば比較的わかりやすい気がする。
特に、今回はサスペンス形式でもないし一本の道がはっきりしてるからね。
主軸は3人。
千代子さんと立花さんと井出さん。
千代子さんが昔語りをしながら恋の人を追う、そしてそれを立花さんが助ける、井出さんが冷静にツッコミを入れる。
そして敵役に、警察と映画監督と女優。
とにかく邪魔だった・・・特に映画監督は許せん・・・許せん・・・!!
それにしてもインタビューしながらいつの間にか映画の世界に飛んでるし、というか時間すら飛んでるし、過去の千代子さんなのに立花さんも井出さんも普通に接してるし相変わらずどこからどこまでが現実なんだかわからんて(笑)
でも一貫してるのは、千代子さんが鍵の君を追いかけているということ。
一目会いたいと必死で追いかけるんだけどどうしても会えない。
どうしても邪魔が入る。
ほんっとにもー自然界すら邪魔に入るんだから信じられん・・・
車に乗れば渋滞に遭って止まるし。
電車に乗れば何故か事故に遭って止まるし。
あのもどかしい感じ!
会いたいのに会えなくて、それでも会いたくて、必死で追いかけて、でも待ち合わせにと約束した場所が崩れてしまって、もうダメかと諦めかけた時にふと彼の残した痕跡が見つかったりして。
やっぱり諦められなくて追いかけてしまう。
大切なものを開けるための鍵をずっと胸に下げて、それを頼りに思い続ける。
でもある時に鍵がなくなって、心の支えを失って映画監督と結婚しちゃうんだよね・・・(´・ω・)
あれはねー。
あれはムカついた。
なんか何に怒ればいいのかわからないけどあれはムカついた。
私は人の恋路に横恋慕してかっさらう奴が一番嫌いなんだ!!ヽ(`д´)ノ
まあ映画監督は映画監督で本気だったんだろうけどさあ・・・
彼もかなり長いこと思い続けてたみたいだし。
でも!
それでも許せないんだよぉぉぉ・・・!!
あと気を緩めて妥協しちゃった千代子さんにもムカっとしたけどなんかもう分かる気がする・・・
でもその後に鍵が見つかった時の千代子さんは恐かった。
あの笑顔は恐かったわー(;´ω`)
やっぱ人間誠実じゃないと、うん。
でもそういえば結局離婚はしなかったのかな。
現在の時点で奥様とか呼ばれてたし。
なんか色々考えてしまうな・・・(´・ω・)
理想と現実って感じで。
そして家庭を持った今頃になってまた鍵が出てきて、そして昔鍵の君を追っていた警察の男がやってきて、手紙を渡されて。
それを読んでまた追いかけて、追いかけて、追いかけて・・・
ここ泣きそうになった、本気で。
今度こそ会えるんじゃないか、いやむしろ会えてくれ!会ってくれ!って願いながら観てたよ。
結局会えなかったんだけど。
それでも追いかける決意をした千代子さんが少し怖くもあった。
この人どこまで追いかけちゃうんだろうって。
でもそれから別の理由で引退して・・・その時に鍵もなくして。
そして立花さんたちがインタビューに来るまで30年間、芸能の世界から遠ざかっていた。
で、30年経った今になって、また鍵が手元に戻ってきて・・・
昔の話をすることになって。
また、あの時の気持ちを思い出して・・・
それにしても立花さんはつらい役回りだよなあ。
千代子さんには「あなたはいつも助けてくれるのね・・・」って言われていたけど、なんだかそれだけでも彼は報われるんだろうか。
つーか彼はどんだけ千代子さんのこと好きなんだよ!
無償の愛ってああいうことなのか。
いつでも助けるけどそれは彼女の恋のためで。
なんだか下手したら彼本人を探し出して連れて来そうな勢いだったのでハラハラしました(;´д`)
ま、流石に無理でしたけどね・・・
彼の結末は・・・まあそんなことだろうと思っていましたよ。
そうだよね・・・
もし本当に会えてたらどうなってたのかなー。
全然読めない。
千代子さんの最後の台詞は意表を突かれましたが、でも完全に信じることはできないです。
だって、だったら今更泣いたりしないと思うんだ!
確かに彼の断片しか思い出せなくなって想いだけしか手元に残らなかったとしても、でもあの言葉だけが全てではないと思う・・・思いたい(´・ω・)
ちなみに映画パートも面白かったですよ。
舞台を変え役を変えても思うことは同じ。
舞台が一気に現在から過去へと飛んで、だんだん時代が進んで近未来ものに変化していくあたり、まるで輪廻転生物を観ているようでした。
そして相変わらず替え方がほんとスマートに替えるんだよな・・・
あれほんとすごいよ。
一番初めに出て来た時代劇もので老婆に呪いをかけられて、「これから身を焦がすような恋に落ちるだろう」みたいなことを言われてそれが後になってもたびたび出てくるのが更に輪廻感を出してました。
あれは結局千代子さん自身てことでいいのかなあ・・・
まあその老婆以外も、基本的に人物は同じなんだよな。
舞台設定が変わるだけ。
だから余計に何年も、何度生まれ変わっても思い続けてるように錯覚してしまう。
千年女優というより千年の恋とでも言った方がいいような映画でした。
たった一度の人生なのに、そう思わせる描き方はすごい。
ひとつだけ言えることは、恋する女性は美しいと言うことです。
千代子さんは本当に綺麗な人でした。
70超えても美人な人っていうと野際陽子さんとかかな。いや私は他に知らない。
きっと千代子さんはあんな感じの人だろうな。
それから今回も音楽は師匠でした。
うわーもう本当に音楽良かったですよ師匠!
もちろんサントラも最高に良かったんだけどなんかもうエンディングのロタティオンとか聞くと打ちのめされるよね!
はああああってなるわvvv
なんでディスカスで扱ってねーんだよ(´・ω・)
そんなに需要ないのか・・・(´;ω;)
リクエスト出しちゃおうかな・・・