全9巻+番外編10巻読みました。
連載当初にちょこちょこ読んでて好きだったんだけど、結末は知らなかったので読んでみた。
前半は好きだったんだけど後半はややこしかったなぁ。
ややこしかったっていうか・・・そういえばフィール・ヤングだったなぁ・・・って思ったよ。

初めてちゃんと全部通して読んでみたら、子供編終わるのがすごく早くてびっくりした・・・。
6歳児のお話っていうイメージだったんだけど、中高生編の方がちょっと長いんだね。
もう少し子供編長くやってほしかった・・・!
りんちゃん可愛いです~!(*´ω`*)
っていうかうさぎドロップに出てくる子供たちはみんな可愛い。
そのうえでりんちゃんが飛びぬけて可愛い!
ダイキチの実家に馴染んで行くところとか、可愛かったな~。
お母さんたちが世話焼いてあやとりとかお手玉とか教えてあげてな~。
可愛かったなぁあそこ。
記念樹のところもよかった。
ダイキチが嫌な思い出しかない記念樹をりんちゃんのために植えてあげようとするところとか。
なんか、そういうの少しわかるような気がする。
ダイキチかっこよかった・・・
そもそも、うさぎドロップを読み始めたきっかけはああいうちょっとぶっきらぼうタイプのオッサ・・・お兄さん+幼女の組み合わせがほのぼのして気になったからなんだよね。
お互い慣れないながら歩み寄ろうとしている姿が健気でね・・・!
りんちゃんも可愛いけどダイキチが慣れない子育てがんばってるところもすごくよかったし。
家庭内だけのマンガかと思ったら、仕事との両立とか保育所探すの大変とか、結構地道なところも書いてあったな~。
仕事・・・
ダイキチも言ってたけど子供を育てるにはどうしても時間が取られる→お給料減る→でもお金はかかるっていうところ、みんなどうやって整合性取ってるんだろうなー。
がんばれば出来ちゃうのかなぁ。
ダイキチの仕事仲間がみんな子持ちとかで理解があって、なんだか癒されました。
この仲間だからダイキチはやってこれたんだろうなぁって。
あとは親は子供の犠牲なのか?っていうテーマもずっと付いて回ってて、どうなんだろうなーって。
私はもう最初から犠牲になるつもりじゃないと子供なんて育てられないんじゃないかな、とか思ったな・・・
ダイキチの妹が要するにまだ遊びたいようなことを言って子供まだ要らないって言った時にダイキチが「でもそれ全部我慢できることじゃん」って心の中でバッサリだったときにはうっとなりましたよ。
でーすーよーねーーーー!!
甘えてますよねーーーー!!
でも覚悟は必要なんですよやっぱり!
これまで当たり前のように出来てたことが出来なくなる覚悟が!
でもうさぎドロップではそういう覚悟とかじゃなくて自然と楽しそうに子供と接してる親御さんが多くて、なんかもうちょっと気楽に考えてもいいのかなぁ・・・とか思ったりした。
おおかみこどもよりこっち先に読んでればよかったな・・・。
りんちゃんがある程度育っててしっかりしてた分、子育ての苦労がマイルドで、なんか入門編みたいな感じだったし。
それにコウキママとかさやかパパとかノブパパとか、子育て大好き!全然苦になんない!っていう親御さんがいたので、ああー花ちゃん・・・って思った。
最近子育ての苦労話みたいなギスギスめの話題を聞くことが多かったから、ああやって「大変じゃない?」って聞かれて「全然!」って笑顔で言い切られると、逆に目から鱗というか。
特にコウキママの言った「こどもといる時間も自分の時間ですから」っていうのが衝撃だった。
そんなに子供可愛いのか・・・!
すーごーいーーーーー・・・!
かと思えば春子さんみたいに家庭でつらい思いをしてるお母さんもいるわけだしなー。
そういえば春子さん結局別れちゃったんだな・・・。
でもそうだよね~春子さんは本当に犠牲って感じだったもんな・・・
ダイキチと一緒に「うわーすごいがんばるがんばる言ってる~~~」ってなった。
両親揃ってればなんでもいいってわけじゃないよな・・・
でもそういうところでいちいちダイキチが気付いて悶々と考えるところは結構好きだったよ。
ちゃんと自分の問題として見てるんだなぁと思って。
そういうダイキチが悩みながら子育てしていくのを見るのが楽しかったな、6歳児編は。
中高生編になったら主役がダイキチからりんちゃんになって、ガラッと雰囲気変わったので最初は微妙な感じでした。
コウキくんとの仲も色々変わってたし・・・
っていうかコウキくん変わりすぎでしょう!!!(;´д`)
ああ・・・コウキくん実はお母さん似だったんだね・・・!
私もコウキくんはもっとガッチリしたタイプに成長すると思ってたよ・・・ガキ大将だもの・・・。
ダイキチとコウキママ、りんちゃんとコウキくんはお付き合いしても良かったと思うんだけど、上手くいかないもんだなあ。
コウキくんは途中グレなかったら脈があったのかな。
そしたらダイキチとコウキママもうまくいってたのかな。
でもなぁ。
コウキの元カノのあたりは面倒くさかったー・・・
ああー・・・このこじれ方・・・フィール・ヤングだなぁ・・・
っていうか男って馬鹿なのか。
なんであそこでお金払う流れになっとるん?
おかしいでしょうあの流れ。おかしいでしょう!
りんちゃんがバシッとまとめてくれてかっこよかったです・・・!
あそこはスカッとした。
りんちゃん成長したわあ・・・。
でも同時にコウキとの破局が決定的になってしまって悲しかったな・・・。
アホコウキ。
りんちゃんもすごいダメージ受けてて痛々しかった。
親世代も破局してしまったし・・・!
ですよねー・・・!!
っていうかね、多分ダイキチが踏み切るの遅すぎたんだと思う!
小学校低学年くらいのうちに踏み切っていれば・・・
ああそんなことが出来てたらダイキチじゃなかったけど・・・
コウキママもそんな物わかりのいい・・・
まあ大人だからな・・・大人だからなぁ・・・
とはいえここらへんを境にして、りんちゃんが母親とは何か、みたいなものを考え始めて、ああーうさぎドロップに戻ったーって感じがちょっとあった。
まあダイキチへの想いとか色々あったけど・・・
でもこういう親子の関係みたいなもの、うさぎドロップだなぁって。
そしてりんちゃんはマサコさんと初めて対面するわけなんだけど・・・
正直マサコさんは他人の気がしないなぁ・・・ww
ネガティブなところとか人付き合いが全然ダメなところとか、全然しっかりしてないのに意固地なところとか・・・
私たぶんマサコさん側の人間だ・・・。
だからなー、マサコさんが子守唄歌ってりんちゃんが初めて母親だってわかったって言った時にマサコさんが大泣きしたところで私も泣いたな・・・
うん・・・なんだか許される思いがしたよ。
あれは泣いたな・・・。
りんちゃんとマサコさんが仲良いまではいかなくてもうまくやってるのはよかった。
りんちゃんが最後に頼ったのがマサコさんていうのもよかった。
マサコさんはようやくりんちゃんのお母さんになれたんだなあと思って。
そしてりんちゃんがいい子過ぎてなぁ・・・!
結末がどうなるのかすごくハラハラしました。
ちょっと受け入れがたい部分もあるけど、祝福したいです・・・
一時期りんちゃんが何も望まないって言い出した時は本当にどうなるかと思いましたよ・・・
最後ちょっと反則的だったけど、あのままよりはずっといい。
ふたりともあんなにがんばったんだものね・・・!
番外編では、コウキの額の傷の理由とか、グレた理由とか、マサコさんと旦那さんの馴れ初めとか、本編後日談などが描かれていてとても充実した内容でした。
しかしマサコさんの旦那さん、最後まで名前出てこなかったな・・・ww
いや、本当におおかみこどもより先にこっち見ておけばよかった・・・そしたら多分あれ見た時にあんなに打ちひしがれなかったのに。
無償の愛がここにあった。
そしてそれを理解しやすく描かれていたと思います。
っていうか理屈じゃないんだな親の愛情って!
最近理屈ばっかり見すぎてた!
理屈じゃないんだなぁ・・・。
勉強になりました。ダイキチすげぇ。