観ましたー。
115分の割には長く感じたなー。
多分13年の年月が描かれているからかもしれない。
辛口批評です!好きな方ごめんなさい。
毒舌注意です。

しかし・・・しんどかったなこの映画・・・。
これ母は強いって言っちゃっていいのか?
花ちゃんは強いじゃないのか?
花ちゃんすごー・・・
同じことしろって言われたら私むりだ。
できない・・・
あんな体力ない・・・
あんな愛情持てる自信ない・・・
それに一回もテンパって泣きだしたりしないあたりで花ちゃんのメンタル半端ない・・・
私があの状況なら子供ほったらかしで膝抱えて泣く夜が何度かある気がする。
というかもう旦那が早々に亡くなって頼る人もなくたった一人で子供を育てないといけない時点で私は一度ギブアップすると思う。
ていうか惚れた旦那を弔うことも出来ずゴミ収集車に回収される・・・とか・・・
心折れるわ・・・orz
その辺の苦労も割と具体的に描かれていて、見ながらうええええってなりました。
しかも普通の子供ならともかく、おおかみこども・・・
子供が病気したら小児科と動物病院で迷うとかー!
いやもうあれ無事にあそこまで育ったのが奇跡だよ!マジで!
ファンタジーを具体的に描くとああなるんだな・・・
ああなるんだ・・・な・・・(疲労)
そんな感じで花ちゃんの苦労をひとつひとつ自分の身に置き換えて見ていたらとてもつらかったです・・・
もはや感動とかではない・・・
いや感動もしたけど・・・
したけど・・・!!!!
唯一泣いたのが、引越し先で韮崎さんのおじいちゃんに教わりながら畑耕してるところです。
あそこは泣いた。
花ちゃんががんばりすぎてて泣いた。
初めて花ちゃんに誰かの助けの手が差し伸べられたところだったせいもあると思う。
ようやく頼るすべが得られて安心感があったのと、あんなに汗水たらして息切らしてがんばる花ちゃんに泣いた・・・
なぜ・・・なぜそこまで・・・!(つд`)゚・
んであそこまでがんばってがんばって、最後は花ちゃん一人になってしまうでしょう・・・
つ・・・つらーーー!!!
花ちゃんは幸せそうに笑ってたからまあ花ちゃん的には幸せ感があるんだろうけど、私があの状況だったら・・・つらー・・・!
あかん・・・
私母親になれないかもしれない・・・
あんな強くなれん・・・
くじける・・・
どうだろう、子供一人育て上げたお母さんなら共感するのかな。
私に覚悟が足りてないだけなのか。
いや、うん、手塩にかけて育てた子供がどっちも一人前になったというのは幸せなんだろうな、とは思う。
雨ちゃんの遠吠えを聞いて、元気にやってるなーって微笑む気持ちも、わかる。
一人で暮らしてはいるけど、雪ちゃんとも連絡は取ってるんだろうし雨ちゃんも元気にやってる知らせを届けてくれるし、私が思うほどさびしくはないのかもな。
ご近所付き合いもしてるから本当の意味で孤立してるわけじゃないだろうしね。
・・・とはいえ、10歳の子供に独り立ちされてしまうのはさびしいだろうなあー・・・!
それにしても子供の手がかかること・・・!
特に雪ちゃんの手のかかりっぷり・・・
普通は男の子の方が手がかかるっていうけど、見事に逆でしたねww
雪ちゃんおてんばすぎるwww
子供だから仕方がない・・・
子供だから仕方がない・・・
ううう・・・お母さんすげぇ・・・。
子供たちの成長はなんだか不思議な感じがしました。
雪ちゃんの方が狼として生きて行けそうな幼少期だったのに、成長していくにつれ人間への道を。
雨ちゃんの方は小さな虫にも怯えるような幼少期だったのに、成長していくにつれ狼への道を。
どっちにも転換期があったのが印象的でした。
子供時代に受けたショックはその後の人生に大きな影響をもたらすんだな・・・
雪ちゃんの転機はわかるわ・・・
自分だけが違うっていう衝撃は大きいよね。
特に女の子はみんなとお揃いにしたがるからね。
雨ちゃんの転機は、溺れたことよりも初めて自発的に狩りが出来たことが大きいんじゃないかなって思った。
でも死にかけたこともひとつの転機だったのかな?
本人ピンと来てなかったけど・・・
もしかしたらあれは、自分は狼としての本能に目覚めて嬉しかったのにそれを周りが悲しんだ、みたいに受け取っちゃったのかなってちょっと思った。
それであんな風にちょっと心閉じた感じになったのかなって。
それから雪ちゃんは転校生、雨ちゃんは森の先生と出会ってさらにそれぞれの道を確かな物にしていくわけですが・・・
花ちゃんはもう少し雨ちゃんの変化に気付いてるのかなって思った。
どんなに愛情を持っていても限界はあるんだなー。
子供は親が知らないうちに自分の道を決めてしまうものなんだなあ。
花ちゃんが、豪雨の中行ってしまった雨ちゃんを探し歩くシーンは見ていてつらかったです。
もう大人になってしまった雨ちゃん、それを認められない花ちゃん。
まだ10歳だからな~・・・!
いくらなんでも早すぎる!
見てるこっちもまさかそんなに狼としての独り立ちが早いと思わなかったから、どうなるかハラハラでしたよ・・・!
最後、笑顔で送り出してあげられた花ちゃんはやっぱりすごいと思います。
というか、私ならもう少し早く投げ出して雪ちゃんを迎えに行って、それから探すかなぁ・・・でもそれではあの結末にならなかったんだろうなぁ。
いやーあそこまで喰らい付けないわ・・・
ああ・・・すごい・・・
お母さんってすごい・・・!
そんなわけで、観終わった今、なにか打ちひしがれる思いです・・・。
お疲れ様、花ちゃん・・・!
お母さんって・・・すごい・・・。
あ、それと書き忘れていたけど大自然の描写は素晴らしかった。
花一輪にしても、マーガレット的な普通の花じゃなくて、きちんとなんの花かわかる描き方になっていて、つゆ草とかの雑草的な花も多くて田舎だーって懐かしくなりました(´ω`)
というか雑草一つとっても丁寧に描かれていたと思う。
雨が降った時の水滴とか、とても綺麗だったなあ。
作画が丁寧でとてもよかったです(´ω`)
【追記】
この映画は見て一晩経ってから少し感想が変わった映画でした。
ふとした時に、頭の中にエンディング曲と共に子供たちを育てているシーンがループして、なんだか涙がこみ上げて来て。
花ちゃんががんばって子育てをした13年の月日が走馬灯のようによみがえり、同時に子供たちがいたずらをしたり病気をしたり花ちゃんが苦労したどの場面でも子供たちが愛おしく感じられ、ああ、これが花ちゃんの原動力だったのかなあ、と涙を浮かべてしみじみと思いました。
見ている時はつらくて苦しくても、後から思えば全部愛おしかったね、とほほ笑むことができるような。
まるで映画を通して花ちゃんと一緒に子育てしていたような感覚。
観客にこの感覚を味わわせるために、13年という月日を大切に描いたのかなあと思いました。
だいぶ辛口に書いてしまいましたが、一度見てみる価値のあるいい映画だと思います。
エンディング曲を最後まで聞くことをお勧めしますよ。
多分次の日くらいに頭の中でループしますので(笑)
その時に、しみじみと映画の余韻を楽しめると思います。