観ました。
こ わ い !!!!!
こわい!!!なにこの映画超こわい!!!
ホラーですよホラーの世界ですよ私の中ではホラージャンルですよ!
ヒイイイ(((((´д`)))))
あ、127分と長めの映画でしたね。
ええ、たっぷりとした内容でした。
評判になってた綺麗な演出はすごかったので観て良かったかなと思います。
でもR15指定っていうのをちゃんと把握しないで観たからちょっとダメージが色々と大きかったです_(┐「ε:)_

そういえばグロ的なR15は見たことあるけどエロ的なのはもしかしたら初めて見たかもしんない。
ハリウッドのエチシーンはなんかサラッと流せるんですけど、日本人同士ってめっちゃ生々しいな!
すんごい目のやり場に困りました(;´ω`)
あと、全身整形の主人公りりこが頂点から堕ちて行く話だということだけざっくり知っていたんですけど、冒頭からもう女子の欲望渦巻いててウヒイイイってなりました。
あー、こういう...こういう話か...(どういう話だと思っていたんだ)
女子こわい...(;´ω`)
あと実在してるオシャレ雑誌とかがすごい協賛しててビビった。
うわ~、いい宣伝になっただろうな~この映画...!
なんだこれは...
オシャレ女子洗脳映画か...?
なんか一人の女性が美を追求しすぎて心身を壊して没落していく話なんだけど、その割にラストの彼女がすごい綺麗だったんだよね~。
しかもなんか都市伝説みたいになってみんなの心に残っちゃったし、自分の道を突き進んだ伝説の女みたいになってて、りりこを肯定していた気がする。
りりこは整形の後遺症でかなり苦しんでいたからこれ見て整形したいと思う人はいない?とは思うけど、でも後遺症出ててもめっちゃ美人だったからな。
メイクさんに最後のメイクをしてもらう前身体が後遺症のあざだらけだったんだけど、逆に萌える(えっ)くらいの美人だったのでアレはどうなんですかね。
りりこの妹も整形しちゃったし...
別にみんな整形しちゃいなYO!みたいな映画ではないはずなんだけど、ちょっと心配になったんだよな。
まあそういうテーマがどうとかではなくてりりこという人間の生きざまを描いた話と思えばいいのかな。
そう思えば割と納得はできる終わり方だったかも。
ところで、女性が美を追求しすぎて破滅していく話ってどうして必ず整形と薬物がついて回るんですかね。
整形してバレるのを恐れて不安定になって薬物に手を出すって割とテンプレな流れのような。
ヘルタースケルターはそこらへんの不安定になる感じをすごく視覚的に伝えてきてた気がします。
りりこが見てる華やかなシーンがめまぐるしく次々流れて、あーこりゃ目が回るわって思った。
舞台挨拶かなにかの拍手と大歓声のシーンと、CMとかモデルとかの撮影シーンがぐるぐる回ってすごかった。
特に写真の撮影シーンは、本人も「シャッターが押される瞬間自分が空っぽになって行く感じ」って言ってたけど、わかる気がする。
なんか魂を切り売りしてるようなイメージだった。
しかし撮影シーンはすごい長かったんですけど、色んな衣装があって全然飽きませんでしたね~。
沢尻エリカってやっぱりものすごい美人だなぁ。
なに着てもハマるからすごいよなぁ。
まあ流石に一時期よりはちょっと老けたなって思ったけど、だからこそこの役が出来たんじゃないかな。
表舞台に立ってる時の美しさと、影で泣いてる時のギャップがすごかった。
特に一度倒れた後、泣きながら鏡を見るシーンはまるで老婆のようでだな...!
うん、ものっすごい身体張ってたな~沢尻エリカ...
身体張りすぎて少し心配になるくらい(;´д`)
あんな体当たり演技できるんですね!すごかった(;´д`)
あと、美術がすごかったです。
さっきの撮影シーンの衣装もすごかったけど、りりこの部屋も奇抜というかなんというか...
どんな部屋だよ!って思ってたんだけど、ほぼ監督の部屋であるという事実を知ってワロタ。
ああ...それで...!(納得)
すごいハイセンスだな...
日常からあれならわかるわ...。
芸能界が舞台だから、衣装だけじゃなくて舞台セットとかも面白かった。
あとはりりこが見る幻覚とか。
ひとつの芸術品みたいな映画だったなぁ。
どこを切り取っても額縁に飾れるような絵になりそうな感じ。
んー。あとは、りりこが思ってたよりも悪女で見てる方としてはつらかったです(;´ω`)
そんなりりこに心酔しまくってたマネージャーの羽田さんが理解できない。
いや~~彼女の巻き込まれぶりキツかったな~~...!
彼氏ともどもだったしな~~...!
なんかもう...ああもう...どうして!言うこと!聞いちゃうの!!
誰かに心酔するってああいうことなんですか。
こわい。ほんとこわい。
あんなに嫌がらせされても「りりこさんは私がいないとなんにもできないんです」とかデレェとしてて殴りたくなりました。
目を!!覚ませ!!!!
私どっちかっていうと羽田さん寄りの人間だから彼女がりりこに巻き込まれて堕ちて行くのめっちゃ恐ろしかった。
ラストを見る限りでは完全に悪堕ちしましたね彼女...こわい...。
まあでも「私がりりこさんを一人にしません!」ていうのを実現したことになるから逆にあっぱれかもしれない。
あ、これが共依存ていうやつか...。
しかしまあ自らの欲望のために性別を問わず魅了しにかかるりりこはすごかったですよ。
いやほんとスゲーなあれ。
捨てるものはもう何もないって感じだな。
でもあんなに性格悪いのに実の妹に優しかったのは意外だったなぁ。
自分の過去にまつわるものは全部切り捨てたのかと思ってた。
仕送りもしようとしてたし家族愛はあったんだなぁ。
というか、あの妹と接してる時の態度が整形前の素だったのかもね...今のりりこからは想像もつかないけども。
あと、検事の麻田さん。
なんだろうこのポエマーはと思ってたら検事でビックリしました。
てか、タイガー・リリーって。
どうしてピーターパンなんだ。
まあ確かにりりこの生き方は虎っぽいけど。
なんか本人も言ってたけどりりこのことを一番わかってたのは彼だったのかもしんないね~...
りりこが自分に幕を下ろす直前に話をしたのが麻田さんっていうのが面白かった。
でもあれって本当に麻田さんと出会って会話したんだろうか。
なんか場所が場所だっただけに、りりこの心の中の麻田さんと会話したんじゃないかなとも思うんだけど。
りりこと彼の関係はなんか不思議だな。
直に会ったのはたった1度のはずなのに、精神的な結びつきが産まれてた気がする。
違う出会い方をしてたら違う関係になっていたのかな。
麻田さんと、部下の保須田さんのラストの会話が心に残っています。
「どうして神様は、私たちにまず若さと美しさを与え、そして奪うのでしょう」
「その二つはイコールじゃない。
若さは美しさだが、美しさとは若さじゃない。
美はもっと奥深くて複雑で、あらゆるものを豊かに含んでいる」
年取ってから味わいが出て魅力的になったなんて話もよく聞きますものね...。
...んで、ここで終わってくれたら割と穏やかに観終われたんですけど、ラストのこずえさんに嫌な予感しかしないんですけどあの後彼女は一体どうなったんでしょうか...。
どうして!
ラストに!
ホラーテイストを加えるか!!
最後までりりこは美しかったしこわかったです。
女の若さと美しさに対する妄執ってどうしてこうもホラーじみたお話になるんでしょうか。
男の妄執はそこまでじゃないんだけど、なんでなんだ...。
女子は怖いなぁ((((´д`))))